弁理士資格の価値と断るということ
弁理士資格の価値はどこにあるかは議論に上りますが、
このブログでは結局独立開業して自分の名前で
受任して初めて価値が出るもの的な話をしました。
それはさておき、弁理士の収入=受任単価について、
どうしたら上げることができるのかという議論もあります。
これについては端的にいうと、仕事を断ること
によって上げることができます。
弁理士の価値は仕事を断ることにあるのです。
どんな商売でもそうですが、お客さんが好き好んで
高い金額を出してくることはありません。
8000円のものを7000円で売ってないかな、
と思う人はいくらでもいますが、わざわざ1万円
出す人はほとんどいないのです。
単価を上げるには、「これは1万円です」と言って、
そして「高い」と言って来たら、「あなたには売ってないよ」
と言ってあげることで初めて価格の優位性が出るのです。
一番端的に出る価格について説明しましたが、
価格に限った話ではないのです。
気に入らない客は断ってよいのです。
気に入らない客を断れるように、
集客を頑張らなければなりません。
自分の能力、実績を周知し、知名度を上げて色んな人からの
アクセスを上げる。その中から依頼が発生してきます。
その依頼の中から不都合なものを断る。
その中で自分の仕事の価値は高まっていくのです。
中には横柄な方や、下請け扱いする人も出るでしょう。
そういう人にはあなたは誰に話をしていると伝えるべきです。
弁理士が「先生」であるというのはそういうことなのです。
あなたなんて相手しなくても良いのだよ、というのが先生です。
まあほとんどの仕事上の相手に対して先生呼びを求めることは
ないのですが、先生に対する敬意を持たない相手には
それ相応の応対を致します。
まあ「先生」というのは慣れないのですが、
そういう立ち位置に立つことは時に必要なことがあります。
ただの勤め人で斬った張ったをやらない方には
この辺分からない感覚だと思いますが、
そういう感覚は必要かなと思うことはあります。