新宿西口国際特許事務所の弁理士うめざわブログ

新宿西口で特許出願・商標登録を代理する弁理士による、特許事務所業界と弁理士試験のブログ

クラウドワークスで発注価格が叩かれるのは当たり前のこと

今回はいつも以上に弁理士関連の話題ではないのですが、
もうそろそろ仕事の外部発注(実務じゃなくてネット回りとかね)
的なことも考えたいなあと思っていたところで
検討の対象として挙がったのがクラウドワークス。
他にもランサーズ同様のサービスがあったりするのですが、
その辺がはてな界隈でやり玉に挙がっているようなので
自分の見方を書いてみる。

自分はITエンジニアじゃないから
この辺のサービスがまずわからんのですよ。
とりあえず「クラウドワークス」とか検索して調べます。
クラウドソーシングは、発注者と受注者の両方がいて、
両方のニーズが等しく存在しているはずなのですが、
「稼げる」「仕事ができる」そんな感じの記事ばっかりなのですね。
グーグルのディスプレイ広告と同じです。
稼ぎたい側の視点で見ていることが多い。

まあそれでもなんとなくこんな感じかと分かってくるのですが、
インターフェースというか、発注の仕組みそのものが発注者にとって
敷居が高いんですね。なじみがないから外の専門家に発注したいのに、
それを言語化するってのは相当至難の業となります。

敷居が高い割に、登録した途端、「早速発注しましょう!」とか
促すメッセージが入ってきます。
けどこういうのって業務内容をきちんと確定せずに発注したら
混乱するだけでしょう。なにがクラウドワークスで発注できるのか、
っていうと雑然としすぎてどうしてよいかわからず、
なかなか発注に踏み出せません。

何が言いたいかと言うと、クラウドワークスとは、
「そもそもエンジニアの為に作られたサイト」であるがゆえに、
エンジニアにとってとっかかりが良い一方で、
そこにアクセスしたい外部の人にとっては親切ではない。

その結果何が起こるかと言うと、そのコミュニティは
ITに詳しい人のみによって形成されることになります。
そのコミュニティでは、発注者と受注者の比率はどうなるでしょうか?
受注者が超過するというのは目に見えているわけですね。
受注者の数が超過したら価格形成がどうなるかなんて明らか。
その結果、クラウドワークスとは、「エンジニアの為に作られたサイト」
であるがゆえに、「クライアント(発注者)がエンジニアを
安く買い叩くためのサービス」になってしまうという訳です。

構成員にインバランスが起きるというのは、往々にして
一方しか見ていないという状況から起こるのは
いろんなコミュニティにおいて共通に起こり得ることです。

我々弁理士にしても、その辺はひとごとと思ってはいけません。
弁理士村の論理、視点のみから自分の業務を語りすぎていないか?
その結果として新規の人にとって分かりづらく、参入障壁を
高めているだけのことを、客が来ないとか言っていないか?

外部の人たちとの「共通言語」を磨いていくということは、
専門家にとって重要なことだと思っています。