弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

仕事の依頼はどういう経緯で発生するか

業務の受注側に立ってしまうと、発注側がどういう経緯で
依頼を出そうと考えているか、ということに対する
想像力が段々低下してきます。
私も最初は企業の知財部にいたので、
その時何を考えていたか、
ということを思い出そうとするのですが、
遠い昔の話になってきました。

お客様の中には、そこまで検討せずに依頼を決めて
下さった方と、じっくり比較検討して決めてくださった方
がいます。話の流れ的に、どうしてうちに?
という話題になることがあるのですが、
前者の方は、「あれ、なんでだっけ?」となり、
後者の方は特別聞かなくても、こういう理由で、
と語りだされたりします。

弊所の仕事は、小口がほとんどですので、
自分のところに発注が出てくるような仕掛け、
ということは常時考えているのですが、
いざ聞いてみると、考えてもみないような
話が出てくることがあります。

同時にある程度受注が増え、売り上げが立ってくると、
様々な外部サービスの導入を検討したりします。
その時に自分は今度は発注側に立つので、
そういうときに、発注側の気持ちを思い出したりします。
自分は、どうしても十分に比較検討する方ですね。

過去に未発注だったところに発注する、
というのは相応に勇気も発生すると思いますが、
案外「面識がある」という程度で発注する仕事も
少なくなかったりします。そして、一度でも
面談をしてしまえば、もうそこで「知っている人」
に昇格することになります。
営業って実は案外単純なことなのかもしれません。
(簡単とは言っていない)

うちみたいなところにも営業って結構あったりします。
案外来たら話を聞いたりはしています。
ということは、自分ももっと打って出れば
案外話は聞いてもらえるのだろうなと、
そんな気がしています。

ただ、来られた方の大半については、話を聞けば聞くほど、
「それってうちに関係あるの?」とか、
採算性を考えるとメリットがない話だったりします。
電話・訪問営業ってそういうことばかりやってるから
嫌われるんだろうなというのをこういう形で実感します。

話をしないと条件に合うかどうかなんてわからない、
という面は確かにあるのですが、相手に対して
メリットを提供できる話を持ってくる人、
ってのは世の中案外いないので、そういう面を固めてから
話をすれば案外話は簡単だったりするのかも、
とそんな気はしています。楽観的するかもしれませんが。

話を戻すと、結局条件面が合致しているかどうか、
ということなので、手あたりしだい打ちまくっても、
それが空振りな内容だと成果が乏しいということになります。
条件が合致する、と思われたら、思わぬところから、
仕事が発生する、ということになります。
そういうのをマーケティングと言うんでしょうね。