弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

自称若手弁理士懇親会(第22回)

以下案内文のコピペです。


恒例になりました自称若手弁理士懇親会(第22回)を以下の通り開催致します。 

知財SNSの懇親会から派生し、近年の弁理士試験合格者との
交流を目的として開催してきた本懇親会も22回を迎えました。

今回も立食形式で開催しますので、合格年や会派を越えた
多くの"自称若手"の弁理士(未登録含む)と話をすることができると思います。
ネットワーク作りやコミュニケーションの場として、
同僚、同期、友人等お誘いあわせのうえ気軽にご参加下さい。

また、お知り合いに今年度の弁理士試験に合格された方がいらっしゃいましたら、
ぜひお伝えください。

では参加のご連絡お待ちしております。

        記
【1次会】
日時:11月18日(土)18:00〜20:00
場所:above GRILL & BAR 虎ノ門ヒルズ
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13167850/
会費:5,000円
連絡先:050-5570-1754

【2次会】
時間:20:15〜
場所:てけてけ 虎ノ門
https://r.gnavi.co.jp/dw68edb70000/
連絡先:050-3476-9857

参加の申込は、以下のURLに示す申込ページからお願い致します。
なお、お申込みは11月16日まで受け付けますが、会場の人数の取り決めの関係上なるべく11月11日までにお申込み下さるようお願い致します。

申込みページ: http://kokucheese.com/event/index/490149/

ご不明な点は上記ページから又は幹事チーム(wakatebenrishi@gmail.com)までご連絡下さい。

また、キャンセルについてのご連絡は11月13日までにお願い致します。

平成29年度弁理士試験口述受験者数は254人

特許庁の平成29年度弁理士試験統計が更新され、
平成29年度弁理士試験口述受験者統計が公表されました。
標記の通り、今年の口述受験者数は254人です。
一般66人、短答免除者167人、筆記試験免除者21人となっています。

http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h29toukei/pdf/h29_koujutsu_jukensha.pdf

人数的には去年の約8割まで減っています。
論文合格者数が229人ですので、25人が口述再受験ですね。
そのうち4人が短答ありでしょうか。

平成28年度:312人, 平成27年度:330人, 平成26年度:485人, 平成25年度:825人
と推移しています。

論文統計の段階の数字と同じではあるのですが、
口述練習会に関与して見て、今年は女の人が多かったね、
ってのは色んな会派から聞こえてきます。
他の属性は見た目に分かりませんが、
男か女かはさすがに見ればわかりますからね。

年齢別だと30代のみ大きく減り、他世代はほぼ変わらずです。
会社員と無職がかなり減り、特許事務所員は変わらずです。
特許事務所に移ったら、もう頑張るしかないですからね。

今年は国立大出身者が減った模様です(阪大以外)。
年によって私立が強い年と国立が強い年があるように
思います。試験問題の年ごとの傾向なのでしょう。

合格発表まで残すところ10日を切りました。
合格してからも慌ただしいので、今は弁理士試験的には
お休みの時期と言う感じになります。

独立するというのはいいことなのか問題

弁理士資格を取って弁理士業務を行っていると、
その延長線上にどんな将来があるのかについて思いをはせる
ことになります。その1つに独立開業があります。

独立っていいものなのかどうかというのは3年がたとう
とする今でもあんまりよくわかりません。
はっきりしているのは、

・3年もたって売り上げもたたないなら
 独立して失敗ですが、そうではない
・ものすごく儲かっているかというと、
 そこまでではなく、勤め時代とそんなに変わらない
・比較対象となる勤務弁理士についても
 勤務先次第で評価が変わってきます。

たとえば独立開業することで自由が増した的意見もありますが、
勤務していても自由な職場は結構あります。
不自由で稼ぎのよくない職場と比べれば、確かに今の環境は
間違いなく良いのではありますが、好景気と呼ばれ、
なかなか人の採用も難しいくらいの最近の状況を
考えると、そんなブラックな職場を選ぶ必要もありません。

良さげな職場の噂はそれなりにあるので、その辺と
比較をするとしたら、今の職場環境がよいのかというと
説明が難しい状況ということです。

休みの日も働いている現況については、もうそろそろ
なんとかしたいという面と、でも自分のやっていることが
自分に対するストックとして残っていく面が
両天秤になります。評価は将来に持越しです。

で、対外的な評価なのですが、弁理士同士では
0からの独立はすごいねとかうらやましいとか
そんな話になるのですが、弁理士村の外から見たときに、
その独立開業というものの見られ方は多少とも微妙です。

しょせん、零細自営業者でしかないからですね。
自営業者というのはものすごく儲かって初めて
対外的評価が上がっていくものですが、
サラリーマンと大差ない現状は、正直評価は微妙です。
そして多忙な現状では、多少稼いだところで
お金の使い道が大してないのですね。
お金を使うというのは時間を使うことを伴います。
忙しいとなると、お金の使い先が非常に制約されます。
一体何が楽しいのかわからないのが最近の状況です。

とりあえず今を乗り切ってから考えようという今日この頃です。

ウェブサイトやブログで必要とされる情報とは

本来なら合格祝賀会の一覧などを記事にすると需要が
ありそうではあるのですが、調べるのも面倒ですし、
どっかから引っ張ってくるのも面倒です。

これから弁理士になる人向けの情報は
あらかた書いてきたのですが、情報発信する人向けの
情報をもうちょっとあっていいのかなと思って書きました。

ウェブサイトやブログは書けば記事がストックとして残って
いきますが、基本的には新しい記事が中心に読まれます。
古い記事は独自性が高いものしか読まれません。

大体ブログを書くと、雑記とか日記とは所感とか、
そんなことばかりを書いてしまうのですが、
そういうのが1カ月経過後に閲覧されるということは
アクセス解析から見てもほぼ見られません。
まあ書きたいことを書けばいいのであれば、
それはそれで良いのですが。
ストックとしての評価はありそうでないです。

古い記事が読まれるのは、検索順位が上位の場合です。
検索上位に、長く残り続けるのはどんな記事なのか。
となると、それは独自性が高いものとなります。

別に検索しても必ずしもそんなものばかりじゃないよ、
と思うかもしれませんが、多くは投稿当時に独自性が
高かったものです。またはドメインにパワーが強い、
と言うケースにほぼ絞られます。
そうでない普通のブログは独自性が強くなければ
数週間で検索結果から消えていきます。

この独自性とは何かと言うと、弁理士が得意とする
新規性、進歩性です。この内容のものは
このウェブページにしか存在しない、というものは
時間がたっても年数がたっても残り続けます。
そして基本的に先行者優位です。

良く知財情報、として一般的なことをまとめている
ケースなんか見かけますが、そういうのは同じ内容
のものがごまんとあるのです。
そういうのは先行者優位が強く、後発の人が書いても
閲覧してもらえる可能性はありません。

一方で検索ワード的には非常にマイナーでも、
そこにしか書いていない情報が含まれている場合、
誰か必死で検索ワードを考え出してたどり着くケースが
一定の数発生します。

そしてそれは「自分が知りたいことを、この人は
ちゃんと説明してくれた」となるのでポイントが高いのです。

総論的な情報は検索ボリュームとしては多そうに見えますが、
同じこと書く人は山のようにいますし、簡単に埋もれます。
恐らく検索してみてくれる人は殆どいません。
総論でも「まとめ」となると、まとめとしての独自性が出ますよね。
こういう独自性の着眼点が進歩性的ではあります。

自分はこういう観点から、年間10件もアクセスがあれば
いいやという観点の記事を書いたりしています。
他に書く人がいない記事は、それを知りたい人から、
これからもずっとアクセスされ続けます。

例えばどんな記事、というと、近所の吉野家が閉店した、
とかそんな記事です。閉店情報と言うのはサイトに
案外ありませんが、なくなっていると、あれはどこに行った、
と検索して調べるほかありません。
そしてその店のインデックス的な情報をタイトルに入れます。

まあそんな記事を書いて弁理士業務に何の役に
立つのかと言われるとそれは返答に困るのですが、
アクセス数を増やしておけば何かいいことあるだろう、
というのを自分の考え方として持っています。

あとまあ人に情報を出すときに、相手の役に立つものなのか
どうかということを常時考えておくことは、
ビジネス上にも役に立っていくでしょう。
そういうことが習慣づいている人も非常に少ないですから。

備忘録的にまとめたものが長文になってしまいました。
これを役に立つと思ってくれる人がいれば、
今後もアクセスされ続けるかもしれません。

平成29年度弁理士試験口述試験問題テーマの公表

今年も弁理士試験の本試験日程は日曜をもって終了したようです。
しかしながら、今日月曜は何事もなかったように晴れているのですが、
2日続けて台風にたたられる大変な日程だったようです。
きっと試験委員に強力な、嵐を呼ぶ男/女がいたに違いありません。
大体こんな時期にこんな台風来ませんよね。

特許庁のサイトでは、平成29年度弁理士試験口述試験問題テーマが公表されています。
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/kako/mondai/h29benrisi_oral_theme.htm

平成29年度口述試験テーマ日程表
特許・実用新案 意匠 商標
10月21日
(土曜日)
新規性 侵害、部分意匠 審判・登録異議の申立て
10月22日
(日曜日)
直接侵害と間接侵害 新規性喪失の例外 商標登録出願手続

個別の受験問題はもうどこかに出まわっているでしょう。
2種類しかありませんから、昔のような、どの問題が先に出たか、
というような情報入手にはほとんど意味はありませんね。

受験生からの情報入手はしていないので、今年の状況は
全く分からないのですが、口述練習会は、極端にできない人は
ほぼいなかったという話を聞いています。

審議会の方も選別と言う方針はしいていなさそうですし。
試験官の方も、排除の方針を取っていた某試験委員は
姿を見せなくなってしまいました。
やっぱり排除とか言い出すと、自分も排除されてしまうのでしょうか。
そういうのもあって、もう一頃のような厳しさはない気はしています。

これから気候のよい時期に入り、受験生は晴れて自由の身です。
短答落ちの方々はさすがに勉強再開していなければなりませんが、
それ以外の方には、シーズンオフという趣の時期です。