弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

AIPPIでもなくINTAでもなくAIPLAに入会申請したときの話

ちょうどネタが切れたところで何を書き忘れてたっけ、ということで
そういえば10月にアメリカに行ったときの話がそのままになっていました。

参加してきたAIPLA annual meetingとpre-meeting
http://patintl.hatenablog.com/entry/2014/10/29/001434

弁理士の仕事というのは国内だけで完結しないケースが多いです。
要するに外国でも特許を取るということになる話が非常に多いことから、
外国の代理人との関係がなんらかの形で必要になります。
もちろんただ依頼するだけなら誰かから代理人を教えてもらったり、
日本に訪問に来たタイミングで関係構築をすることもできます。
自分はそれ以外にもいろんな考えがあって今回アメリカに行くことにしました。

事務所訪問というのは既に関係が出来上がっていることが
前提になるので、多くの代理人とつながりをもつのであれば、
国際会議に参加するというのが割と一般的な話であると思われます。

こういう会合は特許事務所からの派遣や、弁理士会の代表団として
いくのが一般的ではあります。その一方でお偉いさんは、
若いうちにできれば自費で行くのが良いと述べる方が多いです、
まあ自分はこういう状況ですし、総合的に勘案してやはり早いうちから
定期的に行くべきであると判断しました。

さて弁理士の国際会議といえば一番メジャーなのはAIPPIでしょう。
世界中の弁理士が加入対象となっている団体で、
年に1回大きな会合があります。今年は9月にトロントで開かれました。

AIPPIは知財全般で、多分特許の方が比率は高いかなという形ですが、
これに対してINTAという団体があります。
これは米国を拠点とした商標に関する世界団体です。
こちらも年に1回米国で会合が開かれます。
ただし今年は香港で開催されたようです。

さて私は両者のいずれに参加したわけでもなく、参加したのはAIPLAです。
AIPLAは米国の弁理士会に相当する団体です。
加入する団体を考えるとき、自分はまずどこにコネクションを
作りたいかというと、世界、外国といっても結局日本から向いている先は
米国中心です。にもかかわらず、代理人関係で一番苦労するのって
実は米国、というのは結構納得する人も多いのではないでしょうか。

これと、登録費用、年会費が実は他の国際組織とほとんど同じで、
AIPPI、INTAが年1回の会合であるのに対してAIPLAは年3回あります。
3回とも出るわけではないですが、参加は1度でも
都合の付くのに出ればよいわけですね。
他にも判断要素はあるのですが、まず国際会議に出る、との判断の中で、
こうした感じで自分はAIPLAに参加するということに決めました。

ただ、しまったなあと思ったのが、AIPPIは日本に事務局があるので
そちらに問い合わせたりもするのですが、AIPLAには受付メール
アドレスはあるものの、対応が非常に怠慢なのですね。
日本弁理士会の事務局は非常に優秀でてきぱきと動いて
くれるのですが、AIPLAは問い合わせのメールを送っても
受領確認だけ帰ってきて基本的にあとは放置です。
電話をして問い合わせても、たらい回された上にいきなり切られます。
そんな感じで入会方法に確信が持てないまま入会申込書に
必要事項を記入してFAXしたら、それはあっさり受付されました。
そこから先の処理はネットを介してできたので、
全体としてみると支障ないとは言えたのですが、
非常に不安になる対応を受けました。

・・・というのがAIPLA入会の顛末で8月頃の話です。
話はまた気が向いたときに続きます。