弁理士試験短答合格者統計(平成28年度)
2016年の弁理士試験短答合格者統計が出ました。
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h28toukei/index.html
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/h28_benrisitoukei/h28_tantou_goukakusha.pdf
合格者数が557人、ボーダー39点ということ自体は、合格発表の日に出ているのですが、
統計情報が毎回この後に出てきます。
今年は受験者数に対して合格者数が多いのではないか、という話題も
あちこちで出ていました。簡単だったのではないか、とのことです。
けどその割には初回受験者の合格比率は大きく下がっています。
もっとも初回合格者の比率は上がっています。
まあ毎年難しかったとか簡単だったとか話題は出ますが、
今回そこまでの極端な波でもないのではないかと思います。
年齢別内訳をみると、じわじわと低年齢比率が下がり、
高年齢比率が上がっています。今後もこの傾向でしょうね。
女性比率が2割に到達し、会社員比率が半分になりました。
ここも長いスパンで見ると、増加傾向ですね。
無職はさらに減りました。浪人の数はもっと昔は多かったですが。
新規参入に対して、ずっとやっている人の比率が増してきた
という傾向は去年欠いた通りです。
大学別では京大が増えて、東大が大きく減りました。
個人的な偏見でいうと、東大、慶応の人は情報が早く、
都心以外の大学の人は遅れ目の傾向が出るように思っています。
情報が早い人が去り、情報が遅い人が入ってくる、
ということは完全にブームが去ってるじゃないですか。
去年の記事でも書きましたが、弁理士試験をとりまく環境に変化はありません。
無駄に盛り上げすぎた知財人口が元に戻っていくだけの過程と言えます。