弁理士うめざわブログ

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弁理士試験短答受験者統計・短答合格者統計(平成30年度)

先日合格者が発表された弁理士試験、短答試験の、
弁理士試験短答受験者統計、弁理士試験短答合格者統計が出ました。
別々に公表されていたと思ったのですが、
こちらが見落としているのでなければ、
受験者統計と、合格者統計が同じタイミングでの発表となりました。

http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h30toukei/index.html

弁理士試験短答受験者統計
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h30toukei/pdf/h30_tan_jukensha.pdf

弁理士試験短答合格者統計
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h30toukei/pdf/h30_tan_goukaku.pdf

      H25    H26     H27       H28     H29   H30
受験者数  4734    4674    4278    3586    3213  3078

志願者数から見ても分かる通り、受験者数も減っていますね。
一方で合格者数は、2017年が272人であったのに対して、なんと585人と倍増しました。

去年が絞りすぎと言われたのに対して、今年は増やし過ぎで
あまりに安定してないのではないかとの批判があります。
ボーダー39点にこだわらず、柔軟性を持たせてはという意見もあります。
しかし情報の格差を減らしたい当局の意向もありますし、
いろんな面があります。

短答合格者数は倍増しましたが、初回合格者数は1.6倍に留まっています。
他は2.2倍以上になってますので、去年受からなかった人が今年受かった、
という計算になります。
職業別でみても、特許事務所勤務者の数が、会社員よりも多いです。
傾向としては、特許事務所勤務者の方が、受験回数が多めな印象です。
短答合格者数が増えたので、最終的な合格者の数も増えるでしょう。

出題側は、受験生全体のレベルはこれくらいで、これくらいの難易度なら
合格点39点を超えるのはこれくらいの人数になるだろう、
という読み筋を基に出題内容を決めてくるでしょう。

ただ母集団のレベル変動もありますし(今後の読みとしては下がってく方向)、
合格レベル固定で合格者数が急激に下がっていくようだと、
難易度調整も必要になってくるでしょう。
なので、今後もこういう年ごとの大変動は頻繁に起こりそうです。