特許事務所としての価格の決定について
独立するときにいろいろ悩ましいことがあるのですが、
そのうちの1つが料金表の作成ですね。
正直厳密な意味での料金表は未だにできていないのですが、
もちろん主要な依頼事項については料金表は確定しています。
どうやって決めるかっていうと、業界相場の雲行き
ですよね。どうもクロージングしないなというときは、
顧客の思う相場感からかい離している場合が多いです。
業界相場をどう見積もるかというのもまた悩ましいです。
単にネット検索するだけだと、安い自慢の特許事務所が
たくさんでてきます。しかしよく読んでみると、
付帯する料金事項がいろいろあったりします。
それ抜きの料金を基準に判断してしまうと、
価格算定を誤ってしまいます。
適正な料金相場を見るためには入念によその料金を
調べないといけません。
正規料金はそうやって作るのですが、
多くの場合ディスカウント要求がされます。
独立したての頃は分かりました・・と呑んでも良いですが、
のむ場合飲まない場合は当然出てきます。
2件3件出すので値下げしてくださいなどと言うのは
良く出てきますが、さすがにそれはボリューム
ディスカウントになりません。
最低10件くらいは出てこないとねえ。
あとはリピートが多いお客様の場合は、
考慮する場合もあるかもしれません。
そうやってケース別の線引きを決めることになっていきます。
まあそうやっていくとどんどん安くなってしまうのですが、
自分の労力と天秤にかけなくてはなりません。
手間がかかるなと思う仕事は、思った瞬間から値上げです。
高いと言われても、その場合は受けないということになります。
どこかで効率との天秤にかけることになります。
ただ外国商標なんかの現地代理人の見積見ていると、
外国こんな高いのに何でうちこんな安いんだ?
という疑問も出てきます。
米欧中台くらいはまあ安く出していますが、
高い国を見ているとちょっと疑問も出てきます。
やっぱり下げるにしても下限もあるでしょう。
その辺の相場観を探るのも仕事の1つですね。
まあ料金についてはいまだに悩ましいなと思う面があります。