ブラジルの特許事務所
外国への手続きと言っても、頻度の高い国とそうでない国があります。
遠方かつ小さな国だとあまり出願することは多くはないですね。
そんな中ブラジルはどうかというと、ものすごく微妙で、
BRICsの一角として大国であり、存在感を表す一方で
日本から見ると地球の反対側の国です。
ある程度国数を制限するという観点からは、
南米はあまり候補に入ってこないかと思われます。
しかしながら世界中でということになると、規模経済力ともに
大きい国ですから候補に入ってきます。
そういうことなので、取引先としてある程度確保しておく
ということはそれなりに必要ということになります。
実際のところブラジルの特許事務所とはそんなに取引がある訳では
ないのですが、そういう事情から一応の関係を築いていたところ、
弁理士会の委員会で、ブラジル特許の研修をやってほしいと、
そんな要望が出ました。やっぱりやりとりがないと信頼感も
深まらないことから、良い機会ということでブラジルの弁理士に
連絡を取ることにしました。
先方ももちろんなかなか日本に来る機会はないわけなので、
機会があったらと返事があり、11月沖縄で開催される
APAAという国際会議に合わせて訪日するということで
受諾になりました。そして無事11/10に研修が開催されました。
今頃ブラジルの弁理士の方は、APAAに参加されていることでしょう。
諸般の事情より研修は英語のまま行われましたが、
異様に質疑応答が活発だったのに驚きました。
まあブラジルの弁理士とやり取りする機会もそんなにないですからね。
研修後、講師のGabriel Di Blasi氏と食事をして帰りました。
ただし講師の方は時差ボケでちょっときつかったようです。
なお、料金については、多分ブラジルの他の特許事務所よりは
安めではあるはずなのでしょうが、国ごとの相場感という点では、
多分中南米の代理人費用は全般的に高めだと思います。
比較的安いアジアの代理人費用を想定すると、
ちょっと値が張る点は想定されるとよいと思います。