平成28年度弁理士試験志願者は5000人割れ
平成28年度(2016年度)弁理士試験志願者統計が特許庁より公開されました。
http://www.jpo.go.jp/oshirase/benrishi/shiken/h28toukei/index.html
本年度はとうとう志願者5000人を割り、4679人となりました。
一般は4656人です。全体で661人減(一般657人減)です。
5000人を下回るというのが少ないかということですが、
私は以前から書いているように、そもそも1万人を超えていたのが
異常であった派なので、20世紀の頃の志願者数を考えれば、
この程度かなと思っています。
その頃よりも少子化が進んでいるので少なくなる可能性もありますが、
弁理士というものの認知度は当時よりもはるかに浸透していますし、
学生の間での人気も当時を思えば圧倒的にあります。
私が知財部に入ったころ、理系で知財を希望する人なんていませんでした。
今はなんだかんだで希望してから入ります。
統計データ的には特異なものは今年はない感じです。
受験者数も減るけど合格者数も減るし、難易度的には
そこまで変動はないのではないかな、というあたりも
去年と変わりません。なので、分析自体は
去年の書いたものとあまり変わりはありません。
平成27年度弁理士試験志願者統計
http://patintl.hatenablog.com/entry/2015/05/18/153642
ところで昭和の頃の志願者数ってどのくらいだったのだろうと
ネットで検索してみたらこんなデータが出てきました。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2004_pdf/toukei/06-01-03.pdf
数字的には本来こんなもんだったはずと思っています。
受験生が減ることを憂う意見はナンセンスだと思っています。