新宿の弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

新型コロナウィルスの世界で不況入りし、待遇低下が予想される特許事務所

新型コロナウイルスの新規感染者がある程度減り、
またテレワークもある程度定着しつつあります。
特許事務所の仕事はある程度自宅でもできてしまうことから、
目下の心配は、景気が悪くなって依頼が入ってこなくなるのではないか、
という観点ではないでしょうか。
現在、依頼自体はそんなに減っていないという声を聞きます。

「今は大丈夫だけどこれからが不安だよね」というのが今の
景気の動向の挨拶の時に出てくる言葉なのですが、
結局今後の景気の動向が心配なわけです。

最終的には不景気入りする公算が高いように思えます。
企業の製品の売り上げが下がれば、知財予算も下げられるわけで、
1年くらいのタイムラグを置いて知財業界の不景気が来る、
という見込みが立てられます、リーマンショックのときもそうでした。

そうなると業績悪化、そして解雇なども考えられる状況になってきます。
そんな中、特許事務所というのはリーマンショック以前には比較的
景気の変動を受けづらく、リーマンショックのときにも
他業界よりはましで、かつタイムラグがありました。

好景気の時期には全く魅力がなかった我が業界なのですが、
こうして不況が来るとがぜん魅力が増してきて、人気が出てくるのです。
知財バブル時代というのはそんな時期でした。
しかしながら仕事としては業界全体で減りつつありますので、
競争は激化していくことになりますね。
仕事を取ってくるのが偉いということになりますので、
そこにぶら下がるスタッフである弁理士や特許技術者にとっても
受難の時代になります。

レベルの高い明細書を作成できる人には影響がないでしょうが、
多分業界全体としては、可もなく不可もないものを書く人が
一番多いのではないでしょうか。そして量産型大手特許事務所
というところはそういう人材をかなり抱え込んでおります。

自分は大丈夫とイキる人は色んな界隈に出てきそうですが、
平平凡凡な業界人にとっては冬の時代が来ると言っても過言ではありません。
通常であれば我が業界を選択しないような人材がこの業界に入り、
しかし仕事の総量は減りますので、はじき出される人材が出てくるのですね。
クライアントからの要求は再び厳しくなりますし、
担当者指名も厳格化するでしょう。
単価の切り下げ要求は増えてくるでしょうから、給料も下がると思います。
この業界の宿命として、人気が出ると待遇が下がるというものがあります。

まあ切磋琢磨して、そういうものの影響を受けないくらいの
ハイレベルな実務家になるように励まないといけないですね。
この仕事は仕事ができるようになってから先が長いのです。