弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

うちの特許事務所のこれまでとこれから、2020年春版

この特許事務所も独立開業して5年半たちました。
これまでも振り返りをしてきましたし、
これからも振り返りはしていくのだと思いますが、
年月がたつごとに何かが進展していくようでありたいです。
ブログは1年先だって始めましたので、もうすぐ7年近く
このブログを続けたことになります。
案外これだけの年数を続けるブログってのも
ありそうでそんなにないかもしれません。

独立前の1年は、本当に独立するか迷いながらやっていました。
最終的に独立するんだって決断して事務所サイトも自作して、
顔も実名公開もしてスタートしました。
嫌がらせのメールも多少来たりしました。
最初は外注業務も並行して受けていました。

独立して半年、仕事がほとんど来ませんでした。
もういやだな、勤めに戻ろうかなと思ったところで、
ぽつぽつと依頼が入り始めました。
1年がたつころ、本業の依頼が忙しくなり、外注を断りました。

1年経過して、事務ミスが目立ち始めました。
エラーのリカバリーはできるのですけど、精神的にくるんですよね。
大手客相手にこんなことしたら色んなことを言われますが、
幸い弊所のお客様は別にいいよ、ということで挽回しました。
やっぱり事務スタッフがいた方がいいよなということで、
求人をして、半年してから採用に至りました。
入って1月くらいはああでもない、こうでもないでしたが、
徐々に軌道に乗り、それからはずっと貴重な戦力です。

その年の夏ごろに移転先、つまり今の事務所の物件を見つけました。
審査が面倒でしたが無事移転が決まりました。
独立して2年後、弊所はようやくレンタルオフィスから移転になります。
事務所の移転もいろいろ大変でしたが夏にはまあこんな感じか、
となります。得意になって友人に見せて回りましたが、
まあいろんな反応でした。

そしてその年の9月から婚活を始めました。
この時期に今の妻と初対面します。
婚活については先日のブログに書いた通りですが、
最終的にこの時に会った妻と結婚することになります。
結婚したのは翌年、今から見ると去年の11月です。
やはりまたそれからばたばたしましたが、
通り過ぎたところでこの新型コロナウイルス騒ぎです。

ちょっと時間ができたのでやるべき仕事も片づけつつ、
これからのことを考えています。この事務所の将来について。
この事務所を大きくするということもできればと思うのですが、
継続的に2人分の仕事を受注することと、
あと採用で失敗できないという点を考えると
悩みどころが大きいです。まあ相手次第なのでいい相手がいれば
そこでまた考えると思いますが、一緒にやりたいなと
独立前に思っていた人を誘ったところ断られました。

なので現実的にはこの特許事務所のブティック化、
ブランド化という戦略になっていくと思うのですが、
いかんせんこの特許事務所は専門的というよりは
オールラウンダー型です。
やっぱりパーソナリティを前面に打ち出していく
方向性になっていかざるを得ないのかなと
そんな風に思いました。

パーソナリティって言っても自分では自分のことって
分かる部分もありますが分からないことも多いです。
自分はこれって説明のしやすいアイコンもあるようでありません。
ブロガーですっていうのもなんだか微妙ですよね。

まあ自分はおそらく着眼点は人と比べて独特であること、
そしてそれを積極的に発信しているという点では稀有であると思うので、
いろいろ悩みながら情報発信し、その中で自分が進むべき道を模索しながら
進んでいきたいと思います。すべての情報、文脈を見せて共有して
分かってもらうようなものをハイコンテクストと呼ぶらしいのですが、
とりあえずその路線で行きたいかなとそんな気持ちでいます。

ブログはこれからも続けていきたいですが、
まあ時によっては疎かになったりもすると思うので、
その時はご容赦ください。と、そんな振り返りでした。

弁理士とインフルエンサー

SNSの普及により、インフルエンサーという用語もすっかり普及しました。
そんな中、弁理士にとってインフルエンサーになる意味というのはあるのか、
という問題があるのですが、結論をいうと、独立開業するなどして、
集客の必要性がある立場の人間は、インフルエンサーになることは
手っ取り早いということが言えます。

では弁理士としてインフルエンサーになるとはどういうことかというと
難しい問題があります。業界の有名人は結構います。
業界の有名人がインフルエンサーかというと、業界外の人に
多少は知られていないとインフルエンサーであるとは言えない気がします。
そういうインフルエンサーってそういえば思いつかない感じがしますね。
弁護士なんかは色々有名人がいるようですけど。

まあそういう意味でこの業界は閉じた業界であるとはいえ、
この業界の知名度を上げたい、と願う人々にとって、
インフルエンサーというのは救世主であるかもしれません。
やっぱり他業界にも知られるような人がいて初めて、
業界そのものの知名度も上がってくるように思います。
まあ自分はその知名度の点はどうでもよいのですが、
インフルエンサー、というものについて洞察してみたいと思います。

以前こんな記事は書きましたが、正直自分でもよく分かっていなかったので、
内容的にはしりすぼみになってしまいました。

patintl.hatenablog.comまあ分かりやすいところで言えば、インフルエンサーというのは
フォロワー数が多いように思います。ただ逆は真なりとは言えないようで、
フォロワー数が多いからインフルエンサーとも言えない気がします。
しかしまあまずはフォロワー数という観点から考えてみたいと思います。
そこでこの名言があります。

 

観察者というのも生ぬるく、監視されているという方が正しいかもしれません。
注意して見守られていて、なぜか色んな事を知られている立場です。
なりたいですか?となるとなりたくない人の方が多いかもしれません。
芸能人がそういう立場であり、有名税というのを支払っています。

まあとにかく賛否両論分かれる立場になります。
上田育弘さんは業界内外に有名ですが、賛成する人はいないので
インフルエンサーではありません。
自分は強く支持するよ、という人と、あの人嫌い、という人がいて
ようやくインフルエンサーと言えます。そうでなければ
入念に観察され続ける立場にはならないですから。

色々分析してみたのですが、基本は成果と実績がベースと言えます。
ツイッターのフォロワー数を見る限り、会社を立ち上げて社長になった
ような人はフォロワー数が多いですし、有名人、芸能人も多いです。
無名の一般人からインフルエンサーになるのはハードルは高いです。

無名の一般人からインフルエンサーになった人は、まあ叩かれています。
賛否両論な発言をするだけでなく、そういう行動をして人を巻き込んでいます。
やっぱり発言だけでインフルエンサーになった人は見当たらず、
何かをして実績を強調することでフォロワー数を増やしています。

ではどんな活動をするかというと、弁理士という立場と絡めるのってのは
非常に難しい訳ですよね。日本で一番有名な弁理士菅直人さんですが、
菅直人さんが弁理士であることは知らない人が多いです。
これが橋下弁護士だと、弁護士として有名なわけですけどね。

筋肉体操で有名になった弁護士もいますし、何か独特なことをやってみるのも
いいかもしれません。しかし本を出すというのは別に有名にならない気がします。
書店の「知的財産」のコーナーを見ると、みんな小難しいことばかり書いてんな
と思うのですが、分かりやすい何とかでも、やはり解説書の域を出ないのですよね。

ここは1つ、生き方としての弁理士というのもありかもしれません。
菅直人さんは学生運動をしており、学生運動の支障にならないから
弁理士を目指したそうです。
自由なライフスタイルを追求しやすい仕事でもありますし、
働いて収入得てるのに、あの人自由すぎるな、と思われるのも
インフルエンサーへの道としてありかもしれません。

まあ独立弁理士のよいところはお昼寝ができるところで、
事務所には枕もありますが、それだけではインパクトが弱いですよね。
顧客に極端にドン引きされない程度に、なんかすごい生活しているな、
と思われる活動をしてみるのもインフルエンサーへの道かもしれません。
youtuberは過激路線も多くなっていますが、そこまでいかない範囲で
何かあっと驚かせるような路線を考えてみると、
ああ、あの人は〇〇やってる弁理士ね、という路線があるでしょう。
何かものすごい趣味とかあると認知度は上がりそうですね。

とまあ無責任にいろんなことを列挙しましたが、
またこのシリーズで何か書くかもしれません。
おそらくインフルエンサー弁理士というのは遅かれ早かれ現れるでしょうし、
それがどんなものかも想像してみたいですよね。

いい年して結婚に踏み切った理由

自分は結婚する前から、結婚は早い方が良いと思っていました。
基本的に結婚は20代のうちにしておくべきで、自分がこの年で
結婚したことについては、よくこれだけ年くってから
帳尻を合わせることができたなというのが本音です。

ただその一方で結婚生活というのはそれなりに大変ですし、
婚活日記で書いたように婚活そのものもそれなりに大変です。
その大変さを乗り越えてでもと思えるほどに意に沿った相手を
見つけなければなりませんし、相手からもそう思われなければなりません。
ですので、やはり覚悟を決めてから取り組むという性質のものだと思います。
年齢が上がれば上がるほどそうなっていきます。

なぜ婚活に軸足を向けたかというと、仕事自体にマンネリが来て、
お金を稼ぐことへの動機を失っていたこと、あと年齢的な問題。
そんな訳で一連の婚活体験記にあるような活動をすることになりました。

patintl.hatenablog.com

誰でもよかったわけでもなく妻だったからこそという面もあり、
人生って全ての歯車がいきなりカチッと合うタイミングというものがあります。

自分は何かを判断するときに、すべての条件が合致する、ということを結構重視します。
AだからX、という判断ではなく、Xを導くA,B,C,Dがすべて揃ってしまった、
というタイミングで、Xを選ぶ必然性があったのだと考えます。

思えば独立を決断したのも複数の条件がそろっていたからで、
1つの理由で大きな決断をするということを自分はあまりしません。
一方で揃う時ってのは全てがするっと揃うので、
そういうのって運命かなあと思ったりします。

結婚してよかったかどうかについてはまだ半年しかたっていないので
あんまりよく分かりません。妻との関係性も特殊で、新婚夫婦という
感じでもないのです。ただまあ不思議な縁というものを感じたというのが
正直なところで、ぶつかることが多いのですが、それでも何か、
好きとかそうでないとかそういうのとは違うところで妙な求心力が
働いて、微妙な距離感にある関係です。初めて会った頃からそうでした。

振り返りを漠然と書き連ねましたが、まあ巡り合わせってやつだと思っています。

独立開業した後の特許事務所の方向性について

特許事務所として独立開業した場合、まずは集客、売上を立てることに
専念し、ある程度売り上がるようになったら業務システムを整備する
ということになります。そこまではみな共通であり、通っていく道です。
しかしその後どうするか。というのは特許事務所、士業事務所にとって
悩みどころでもあり、それはうちの特許事務所でも例外ではありません。

その後の特許事務所の方向性ですが、他の士業事務所と同様に、
1)スタッフを増やしてスケールしていく方向と、
2)ブティック事務所として専門性又は単価率を上げていく方向

のどちらかを選択することになります。
うちは今のところ後者にかじを切っているところです。
ただ私自身はうちはというと専門的というよりもオールラウンダーなので、
どう洗練するかと言えば結局ブランディングになります。

ブランディングというのは識別性を高めることであるので、
大勢に埋もれがちなネット環境を鑑みると、益々エッジを効かせることに
なるのかなと模索しています。

独立事業者というのは自分を嫌いな人が自分を好きな人より2倍3倍
いたところで全然問題ないのです。普遍的な価値を提供する必要はありません。
自分が提供する価値を求めている人に分かりやすくメッセージすることが
必要になります。そこに響くメッセージというのはその人にだけ伝わればよいのです。
その人にだけ伝わる言葉とは何か。言葉探しであると共に価値を探す
自分探しでもあります。付加価値というのは実は案外すぐそばに
あったりすることもあります。

抽象的な言葉を並べてしまいましたが、そのためには取り繕った言葉を並べるよりも、
率直な言葉の数を増やしていくことなのかなという風に思っています。
その結果いろんな感想が出ることは、トータルで見ていいことの方が多いと考えます。

色々模索しているのですが、模索している今の気持ちを率直に書き連ねてみました。

ZOOM・オンライン会議と弁理士と特許事務所

新型コロナウイルスの影響で、飲み会やら対面でのミーティングが非常に困難に
なってきました。そんな中で、ZOOMをはじめとしたオンライン会議ツールが
脚光を浴びるようになってきており、ここ最近になって急速に普及しました。

ZOOMはアカウントを作らないといけないことから、「たくのむ」というツールを
使ったりもしました。こちらはURLをクリックするだけでよく、時間無制限です。
ZOOMは無料だと40分で終了ですね。改めて再開し直せばよいだけですが。
けどたくのむは外部マイクを使わないとノイズを拾ってしまうのに対して、
ZOOMはノイズが少ないように感じます。ZOOM飲みをしたところ、
大半はみんなスマホからのアクセスだったのですが、
自分は基本PCからはいるので、その点はZOOMの方が良いかなと思っています。

ZOOMはこんな中急速に普及した一方、セキュリティの問題が指摘
されるようになりました。でも、普通に話す分には気にしなくても良いですよね。
インターフェース的にも多少は複雑ですが、操作していくうちに慣れそうです。

そんな中、facebookメッセンジャーの機能を強化して、ZOOMと同じことを
できるようにするそうです。いろんなツールが発達してくれると、
不便な環境の下でも、どんどん便利になってきてありがたいですね。

けどなんだろう、実際のところ対面で会うのと比べると何かが足りない気がします。
非常に盛り上がったという意見もネットでは見かけますが、その場に集った
時と比べると、なんとなく色々操作しているうちにどんな感じこんな感じ?
という感じと簡単な近況報告で終わりがちでした。
電話やSNSよりはもちろんあった感は強いのですが、多分トークの進め方が
会った時とは少し変えないといけないのだと思います。
なんかちょっと構えた感じになったように思います。
楽しみ方についてはもう少し色々工夫していく必要があるかなと
そんな気がします。

あと緊急事態が解除されてからも対面に対しては警戒したままになるとは
思いますので、オンラインにありながら臨場感というか会った時のような感覚を
出していけるような工夫もしていった方が良いかなあなんて思っています。

気が向いたらこのブログでも参加者を募ってオンライン飲み会をやってみたいと思います。
その時はよろしくお願いします。

www.umepat.com