弁理士・技術者と比較した特許事務の定着率
アクセス履歴を見ていると、技術者だけでなく特許事務に関して
調べてくる人もいるみたいなのでその辺も触れてみます。
以前からの記事に書いたとおり、特許事務所の働きやすさの
最重要指標は所員の定着率だと考えています。
ある特許事務所で給料が全体的に高いなら(特定の誰かだけでなく)
おそらく所員の定着率も高いはずです。
そして全体的に給与高めな特許事務所は定着率も高めに出て、
給与低めだと定着率も低めに出ているように思われます。
ただ、基準は年収だけではないので、インセンティブを
トータルで見ていくと結局定着率になるのだと思われます。
という前置きの上で、本題に入ります。
技術の定着率と事務の定着率ってイコールではないと思うんです。
イコールではない上、事務所ごとにどっちが高いかも
ばらつきがあるように思います。
一般企業の場合、男性よりも女性の方が比較的離職率が高い気がします。
まあ色んな理由、要素があると思いますが、ここでは論じません。
傾向としてそう思われているように思います。
では特許事務所の場合どうかというと、なぜか特許事務の
定着率の方が高いような気がするんですね。
一般的に、技術=男、事務=女、です。
もちろん技術の女性も増えてきていますし、
最近は事務に男性を採用するというところも増えています。
ただ、技術=男、事務=女で均してしまってよいと思います。
その辺の定着率の逆転現象が特許事務所ではあります。
弁理士・技術スタッフの離職の目安は2-3年です。
ここに到達したところで離職するケースが結構多い。
しかし事務の場合そういう傾向はないように思います。
その辺が特許事務の定着率の高さにつながっているのでしょうか。
ただ個人的には技術も女性の方がやめないような気はします。
技術は徒弟制的な部分が定着の妨げになることが多いですね。
事務の場合はそういう傾向にはならないのが原因でしょうか。
ただ、特許事務の一番経験の長い人はお局化しやすく、
その人がきつすぎるという理由で人が定着しないことはあります。
ただお局がきつすぎる場合、その矛先は他の事務よりも
技術の駆け出しに向かうことの方が多いでしょうか。
その辺も技術の定着率低下に拍車をかけているかもしれません。
女性の場合は、なんだかんだで最後は相手を取り込みに
行くことが多いですね。そして教わる側としても、
女性は最後は長いものに巻かれろ的に振舞うことが
多いことから最終的に折り合うのでしょう。
その傾向はおそらく技術スタッフに対しても見られ、
ややこしい指導者に対しても、男性の方が納得いかない的な
ぶつかり方をしがちなのに対して、女性の方が相手をそのまま
受け止めてしまうことが多いかなあと。
まあ全般に特許事務の方が定着率が高い、しかし
お局が特異すぎる性格の場合、技術スタッフよりも離職率が
高くなってしまうことも所々見られる、と考えます。
では給与はどうかというのはまた次の話で。