弁理士業界の2017年の景気はどうなるのか
そういえば景気関連の記事は定期的に書いていたのですが、
ここのところ書いてはいませんでした。
まあ景気動向についてはここのところあまり心配な
状況がなかったことで、とりあえず自分のところも
まあ何とかなりそうということでここまで来ました。
今年はというと、中国や韓国がどうとか、
トランプ大統領がどうとかそんな話はありますが、
政治ができることというのはあまり多くはありません。
ただ、景気循環というものはあり、
それに沿った金融経済政策が実行されるので、
その辺は追っておいた方が良いかもしれません。
大体10年サイクルくらいで景気の上下変動があります。
末尾が7とか8の年というのは結構相場の大変動があります。
2008年はリーマンショックがありました。
1997-98あたりはアジア危機です。
1987はブラックマンデー。
1979頃は第2次オイルショック、など。
その合間にも、2002-3あたりはITバブル崩壊があり、
1990以降はバブルの崩壊です。
1973あたりは第1次オイルショックです。
大体これくらいのインターバルで経済危機が起こります。
それ考えると、リーマンショック以降大きな経済危機がない、
というのはもうそろそろあってもおかしくありません。
なんでないかというと、安倍政権は何が何でも
金融引き締めをしないからなのですね。
アベノミクスの1丁目1番地は異次元金融緩和です。
これをやめた瞬間アベノミクスは終わります。
金融を引き締めなければ経済危機にならない、との仮説に
たってアベノミクスが立案されたようですが、
一応その仮説通りに進んでいるように思われます。
この両者のバランスにのっとって、果たしてどこまで行くか、
というのが非常に実験的なのですが、アメリカは利上げに
入っており、日欧が緩和継続の中でどの程度ショックがあるか、
というのが全く不明です。過去の世界経済は
同時引き締めに移行して経済危機のコースでした。
そして中国韓国はどうかというと、数字的な分析は
特にないのですが、下馬評的には非常に景気が悪いそうです。
景気が良ければ政治面でも割とおおらかになりますよね。
日本でもイデオロギー的にうるさくなってきているのは、
当然昔よりも景気がよくないからです。
今まで中国の景気に引っ張ってきてもらった、というのが
ありますから、そこが腰折れるとなると今後どうなるのかな、
というのはあるのですが、日本全体でみるとそこまで
景気が悪くなりそうな空気感はないですよね。
とりあえず株価は力技で持ち上げられています。
景気状況はこれまでと変わらずとみていますが、
海外情勢を踏まえると、アウトバウンドの需要が減少し、
国内業務に引っ張られる年になるのかなと予想しています。