弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

経営者意識を持てと言うのはパワハラ

一昔前に標記の言葉、「従業員も経営者意識を持て」
なるものが流行りましたよね。
まあ従業員が経営者意識を持ったが最後、現在の経営者は
クビになるのではないかと言う気がするのですが、
そんなことを言えるはずはありません。
そんな相手が反論できないのをいいことに、一方的な主張を
ぶつけるという側面は、企業社会では多々見られ、
その多くはパワハラであるなあと思われます。

特許事務所では、特に零細では「明細書の修正」
なるものにおいて、同様の主張がなされることがあります。
最近は減ったかもしれませんが、適切でない明細書の表現
に対して「なんだこれは!!」と様なことを言う上司や
所長弁理士が散見されますよね。
「いや、これはこれで・・・」等といったが最後、
もう変なブチ切れ方をされて、大変なことになります。
「はい・・すいません・・・」という展開になる特許事務所
は結構ありました。その多くは今は晴れて傾いているようで、
やっぱり世の中はなるようになるものだなあと思ったものです。

同様のパワハラ的発言として「やる気がないなら帰れ!!」
と言うものもありましたよね。皆さん経験ありますか?
ただ案外そういうのってあるようでありません。自分が最後に
言われたのは小学生の時のスポーツクラブ的な場所で、
その時自分は「分かりました!!」と言って
さっさと帰った記憶があります。

まあ経営者目線に立ったら、やるべきことやるべきでないことを
取捨選択することこそが経営判断なのだから、その裁量がない
時点で経営者目線には立てないし、その判断がされていなければ、
経営者が自ら仕事をしていないということになりますね。

自分も年齢が上がるにつれて、そういう一方的なことを
言われる機会と言うことはめっきりなくなりましたが、
相手が反論できないのをいいことに一方的なことを
いうのはパワハラだよなあと言うことは思います。