弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

独立と、稼ぐということと、モチベーション

タイトルの事項に対して雑然と色んなことが頭にわいてきたので、
ざっくばらんに思うことを書き出してみます。

お金を稼ぎたいとき、どうやれば稼げるかではなく、
何について自分がモチベーションを発揮できるのかの方が大事。
これやれば儲かる、ってものがあっても、なかなか気力は続かなかったりする。
自分が何を得意としていて何をやり続けても負担にならないかってのはなかなか気づきにくい。

自分は前職の勤務時代に、英語を使った仕事、特に仲裁や
トラブルシューティング的なことが得意なのかなあと漠然と思い、
そういう仕事を集めるようにした結果、やってみると結構精神的に参った面があり、
自分の能力って自分で本当に理解しているとはいいがたい場合もある。

独立後の自分の仕事は自分で評価するものであり、人が評価するものではないという点が違う。
人から褒められているとこれ得意なのかなと思ったりするけど、
自分でやってるとそういう機会もなく、報酬系が働かないこともしばしば。
逆に人からの評価がなかったことに意外な報酬系が働くこともある。

仕事に対して自分の中でどう報酬系を働かせるかってのは、
勤務していても自営でもいずれにしても必要になってくるのだけど、
勤務している間ってのは思ったより雇用者がその辺を考えてくれてたりして、
考える必要がないことが多いけど、一人でやるとその辺が摩耗してきがち。

お金をどれだけ稼ぐってのはモチベーションにならないんだよね。
仕事に対してどう達成感を持つかってのは、人を雇わないで
自分でやっている立場としては設計するのが本当に難しいと実感している。
ある程度まで来ると本当に馬力が出なくなってくるので。

自分はこれが得意、これが苦手ってのがあっても、それは人を雇った瞬間にガラッと変わる。
独立当初事務処理がつらくて辛くて仕方なかったのだけど、事務スタッフを雇った瞬間から、
スタッフに一任することになり、今は逆に事務処理だけで完結する仕事が欲しいな
となってしまっている。

勤務弁理士時代はできなかったりやらせてもらえなかったから、
独立してからやるぞって思っていた仕事って、
独立してから4-5年もすると一応一通りはやる機会を持つことができる。
そうなると、あれをやってみたいこれをやってみたいって
好奇心は少しずつ消滅してくる。自分を駆動させるエネルギーが減る。

お金を稼ぐって言ってもスポットで一回限りだといかに金額が大きくても知れているので、
継続的に入ってくる仕事でないとあまり意味はない。
となると、その仕事に対してどれだけ意欲的であるかってのはすごく大事になる。
モチベーションって何かを突き詰めたくて今基礎心理学の本を読んでいる。