弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

採用側のわがままと基準

前にも似たようなこと書いたことがあるような気はするんですが、
また切り口を変えて採用側の話をしてみたいと思います。

通常は特許事務所の場合は経歴でほとんど決めてしまいます。
未経験採用の場合は面接も重視するかもしれません。
ただ求人見てても今はほとんど経験者採用ですよね。

重視するポイントは前も書きましたが、年齢と経験です。
1.経験は浅めで良いけど年齢は若くないといけないか、
2.年齢は問わないから経験は高くないといけないか。

若さの基準は35歳くらいまででしょうか。
一般的に大手は1.で中小零細は2.になる傾向だと思います。
大手で2.というのも時々見かけますよね。
育成より即戦力重視ということで特許事務所ごとの事情でしょう。

私の場合は求人サイトを見るのが趣味なところがあるから
見てるとなんだかあつかましい求人がありますよね。

経験があって若くて、やるきと柔軟性があって
(これ要するに言うこと素直に聞けということです)、
あ、でも給料はそんなに出せないから、とか。
まじかよと思うのですが、その中の1つの採用者本人に
聞いてもそういう条件だとのこと。
そういうのって大体零細ですよね。

大手は割と相場見てると思うんですよ。
非常識な求人はあまり見かけない。
特許事務所で大手に勤めるメリットってそう感じないのですが、
こういう相場観から外れない感じがいかにも大手なので、
そういう安心感もあるのかなというのは少し思ったりします。

そんでもって合致する応募がこないから
「急募」とかやたら書きたがるんですよね。
どうやら赤字にすると目立つと思ってるようですが、
応募する側はそれなりに必死なので目立たせなくても
大体見てると思うんですが。
あれだけ手当たり次第にみんな急募とか書いてると
本当に急募の人が困りますよね。
急募って基準を下げてもまずは頭数そろえたいって
ことだと思うんですが、実情は強気で無茶言ってたりします。

自分は常々特許事務所は大手じゃなくても・・・と言ってますが、
一部のブラック特許事務所に引っかかるリスクを考えると
まずは大手というのもわからなくはないです。
ある程度経験を積んで、業界に通じるようになってから
中堅や比較的小規模に移るというのが一般的かもしれません。