弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

特許・知的財産・弁理士業界の景気は再び悪くなってきているという噂

特許の仕事全体としては、ずっと減少傾向にあると言われています。
それでも一時期仕事の方が多かったというのは、それ以上に業界への
人材の流入が細っていたからだという認識を持っています。
商標なんかは、逆に仕事全体としては増えていると思われますが、
こちらは競争が激しいので、価格競争はますます激化しています。

まあ全体として特許の景気は良いのかなと思っていました。
人ごとのようなのは、自分のとこは市場が特殊なので、
景気の良しあしは自分の状況に左右されるのです。
まあ自分が至らないと、景気が悪い訳です。

で、サンプル数は少ないのですが、実際どうなのと人に聞いたところ、
ずっと採用に困っていた某特許事務所では人員が十分になり、
仕事の量もあまり多くはなくなったということを言っていました。

10月以降消費税増税後は一般は景気が落ち込んだという話
を聞いていたのですが、特許業界が上記事情から、
需要はそもそも下り坂であり、それでも景気は良い、という
話だと思っていたので、この業界も厳しくなりつつあるか、
と言う風に思いました。

就職氷河期なんかもそうでしたが、景気がいいときこの業界に
人は来ないのです。景気が悪くなって、人が余るとなぜか
人が来るのです。知的財産は長期的な展望に沿って
予算を割り当てますので、比較的景気の変動は受けにくいです。
そこを当て込んで、よそに仕事がないからこの業界に入ってきます。
リーマンショック後はそんな感じでした。

そうはいっても依頼人の景気が悪ければ出願件数は減りますし、
そこで業界全体の供給能力が増えれば過当競争になります。
株価は保っているので、極端な落ち込みもないかとは思われますが、
オリンピック後、と言うことはしばしばいわれていますし、
じりじり悪くなっていくことは避けられないのかなと思います。

うちは忙しいし、人も足りないよと言う意見もあると思いますが、
それはリーマンショックの頃ですらそういう意見はありました。
まあパテントサロン見る限り、まだまだ求人は多いのかな、
とは思いますが、リーマンショック期もそれなりにあった気はします。

「いい人材なら欲しい」と言う求人は常に出ているのですよね。
なので熟練経験者、若い高スペックにとってはどこ吹く風だと思いますが、
人の話を聞く限り不安な感じは出てきます。
まあ自分がしっかりしていればどうということはないですが。