弁理士うめざわブログ

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弁理士試験の口述試験対策

いまや論文試験に受かっても3割程度は口述試験で落ちるというご時世。
試験に落ちてしまうと1年間どう対策を練って試験勉強をするかという
情報もちらほら出てきますが、論文が終わった段階では情報がない状況に
今でも直面するのではないでしょうか。

余計に1年勉強するのも無駄ですし、論文受かって口述受かる人の方が多いです。
あと、同じくらいの実力なら、論文受験組の方が有利に働くように設計されています。
最後は運なのですが、それなら最低限のことは抑えて臨みましょう。


基本書籍:青本(工業所有権逐条解説)、条文、過去問集

他にも書籍はありますが、これだけでいいです。
手を伸ばしても手が回りません。1冊にまとまっているといっても
頭に入れるにはボリュームが多すぎるのが実情です。

IPCの要点整理集が有名ですが、間違いが多いと評判ですし、
何よりも直前に回すには無駄な知識が多すぎです。
自身の実力に自信がないなら、多分回しきれないです。

吉田ゼミで配布されるレジュメが質量ともにバランス取れていますが、
基本的には受講生のみを対象としています。

本当はスッキリQ&Aという本をお勧めしたいのですが、
法改正に対応していません。改正本、青本19版を照らし合わせて使う、
というならこれを使うのもよいでしょう。

基本的には主要条文と青本該当箇所の読み込みなんですが、
過去問をそのまま聞くケースもそれなりに多いです。
だから、読み込んでおくだけで対応できることもあります。

なので、やるべきは以下の通りです。

・過去問3年分
・特許法、商標法の主要部分の条文、青本読み込み

特許法:17--18, 29--30, 33--46-2, 49, 53, 68,
70, 73, 74, 77, 78, 79, 79-2, 94, 99, 100--104-3,
121--125, 126--135, 152--164, 178, 181

商標法:1条から11条まで、19, 26, 異議全般,
44-53条(審判全般)、64(防護)、マドプロ全般

意匠法が抜けていますが、意匠法は過去問だけでいいです。
意匠法は、過去問を出さない場合、口述対策を1年、2年
やってきた人にも解けない問題を出す日、レーンが多いです。
個人的には意匠は捨てです。しかし、過去問のみを問うような、
ラッキー日程、レーンに当たることもあります。
だから過去問のみをやりましょうということです。

これで受かるかというと、分かりませんとしか言えません。
はっきりいってほとんど運です。しかし実力で落ちることもあります。
上述の内容を抑えていけば、一応は本試験で戦えると思います。

追記:模試についてはこちらを参照してください。

弁理士試験論文合格発表と口述模試

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