弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

ブラック特許事務所の明細書チェックと、特許事務所の泳ぎ方

特許明細書の書き方については、スタイルは定型であるように見えて、案外人によって相違点があり、それぞれこだわりがあったりします。実際のところ、人によって書き方が違う部分というのは、逆にいえばどう書いても同じなのではという気もします。なので一…

弁理士短答試験合格者数531人、ボーダー39点(令和元年度)

令和最初の弁理士試験短答試験の合格発表がありました。https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-gokaku/r01tanto.html 2019年弁理士短答試験、合格基準点(ボーダー)は39点2019年弁理士短答試験合格者数531人 でした。なお、 2018年-平成30年度は620人…

2つ目の動画(続いて商標登録関係)をアップロードしました

www.youtube.com さて弁理士試験の短答試験合格発表を明日に控える中、2つ目の動画をアップロードしました。 今度の動画は、商標登録出願したら、いつ取れるの?というお問い合わせに対する回答をざっくばらんにまとめています。 まあ事務所サイトに書いて…

商標登録でお問い合わせを受ける事項についてyoutubeに上げました

www.youtube.com youtuberデビューしました、と言って動画を上げてからだいぶたちました。プロフィール動画的を載せることで、ウェブコンテンツにも厚みを増し、さて次の動画も載せるぞと言いながら数カ月です。 次の動画はというとお客様からのお問い合わせ…

令和元年度弁理士試験のスケジュールと対応

もう短答試験も終わって合格発表待ちの状況で、今更日程ではあるのですが、弁理士試験の日程を検索で調べてみても、特許庁のサイトは分かりにくいですし、案外一覧はないものですよね。その辺を雑感を交えて書いてみるのも需要あるかもと思い、記事を書くこ…

令和元年度弁理士短答試験、問題解答の公表

今年の弁理士試験短答式筆記試験問題及び解答(令和元年度-2019年)https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-mondai/r01tanto.html が公表になりました。 年々試験問題を読むのが億劫になっている弁理士の皆様。こういう時こそ年に一度試験問題を読んで5…

弁理士試験志願者統計(令和元年度)

今年も、弁理士試験、短答試験は明後日となります。そんな中、2019年弁理士試験志願者統計が発表されました。 https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-tokei/r01.htmlhttps://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-tokei/document/r01/r01_shigansha.pdf…

ブラック特許事務所の類型は昔と変わってきている

このブログでは一番最初の時期に、ブラック特許事務所について数多く記事にしてきましたが、あれからだいぶ時がたってきました。結構業界の待遇水準も収れんしてきて、高給なら激務、比較的楽なら給料も安めみたいな感じで、穴場感的な仕事というのは減って…

特許事務所の独立後5年目というのも困難さがある

独立してから5年目にもなると世間の人は軌道に乗ったねとか、うまいことやってるなあとかそういう感想をもたれることが多くなるのですが、実際のところ、独立当初になんとなくこれでやってみるか、と思っていたことのほころびがいくつも出てくる時期であり、…

先日のブログ記事についてお詫び

お気づきのように、いくつかブログ記事を削除いたしましたが、ブログ記事により、大変ご迷惑をおかけした方がいらっしゃったことから、記事を削除するとともに、ここでお詫びを申し上げたいと思います。 私は、もちろん知人から、この話は秘密だからと言われ…

弁理士会元副会長脱税容疑で告発

www3.nhk.or.jp 日本弁理士会の副会長を務めた東京の弁理士が、海外のペーパーカンパニーに架空の翻訳業務を発注する手口で1億5000万円あまりの所得を隠したとして、東京国税局から脱税の疑いで告発されました。告発されたのは、東京・新宿区で「はづき…

弁理士が独立した後に必要なこと

弁理士として実務経験を積んだら独立のことを考える方もいると思います。また、そこまで積んでいなくても独立を検討される方もいると思います。まず集客が一番大事ですのでそこを考える方が多いですが、集客後の業務のオペレーションについても考えておかな…

特許翻訳はいずれAI化していくのか

特許翻訳はいずれ機械翻訳化していくという話はもう20年以上も前からされています。依頼側からするとコスト削減につながることから待望であり、待ち望まれていたのですが、オオカミ少年のように機械翻訳化の時代は到来せずに長い年月が経っていきました。 た…

専門外の人が弁理士などの専門家に依頼をするときのハードル

弁理士として業務をやっていると、依頼人の方は気軽に連絡してくれればいいのにとか、相談には乗りますという方は結構いるのですが、一方で依頼人側にとってみると、実際のところハードルは高いようです。そのハードルの高さを解消するために、親しみやすさ…

弁理士の訃報とかを見て思うこと

弁理士会の電子フォーラムやMLには頻繁に訃報が流れてきます。多くの場合は年配の方だったり、その関係者だったりで、まあ年を取ればいずれ亡くなるだろうなあということで、もちろん関係者であれば悲しかったりするのでしょうが、良く知らない方が年を取っ…

弁理士資格は人気がなくなればなくなるほど価値が上がる

弁理士資格は、その存在を知り突破のために懸命に頑張っている人や、業務上存在を知りその必然性を知るに至った人にとっては価値が非常に高く見えますが、多くの人にとっては微妙です。 弁理士にとって、この弁理士資格はあまり価値があるように見えません。…

特許事務所業界事情も、情報が古くなってく

昨日は弁理士会関連の飲み会があり、情報交換をしてきました。ウェブサイトというのは存続年数が長いほどに検索エンジンの評価が高くなると共に、人の記憶にも「ああ、あのブログ弁理士ね」的な認知が蓄積される面があります。 そういう経緯もあって、昔出し…

発展する特許事務所

前回記事の続きです。一見発展している特許事務所に応募してみても、実はその内情は非常に残念なこともあるよ、という話の続きとして、ではどんな特許事務所が発展するのか、という話題からもう1週間もたってしまいました。 端的にいうと仕事をたくさん取っ…

どんな特許事務所に入るべきなのか

自分の応募する特許事務所がどんなところが良いのか、というのは結構悩ましい問題があります。将来性があると良いなあというのも1つだと思います。 特許事務所の将来性というのも悩ましい問題で、10年20年の間に、屈指のホワイト特許事務所が没落したり…

弁理士というのは、ダメな理由を探すのが得意な人が多い

やってみればいいのに、というのを理由をつけてやらない選択をする人は世の中多いなあということを時々思ったりします。弁理士が大体そうかというと、そうでない人も多いし、別に弁理士に限った話でもないのではありますが、まあこういうブログなので、その…

デンバープレミアム西新宿店が閉店

以前の事務所の近く西新宿7丁目にあったデンバープレミアムというステーキハウスが、いつの間にかなくなっていました。 跡地には、豚大学新宿校舎というお店が入っているようです。最初はこのお店の情報を入手して、それはどこにと思ったら、旧デンバープレ…

平成31年度弁理士試験受験案内

さて今年2019年も弁理士試験の案内が告知されました。年初に告知され、申し込みを受け付け、1-3次試験を経て最終的な合格発表が11月になされます。そういう意味で年初から年末までのサイクルが出来上がっているのですが、それが今年も始まろうとしております…

特許事務所がダメになっていく理由

弁理士が働いている特許事務所には栄枯盛衰があります。伸びていく特許事務所がある一方、衰退するものもあります。立ち上げて軌道に乗るものもあれば、つぶれていくところもあります。その差は一体どこにあるのか、というのは興味深いところがありますが、…

特許事務所のスタッフ解雇(つまりクビ)について雑感

昨日は日本弁理士会主催の賀詞交歓会というものが開かれたので、参加してきました。なんだかんだで私は毎年参加しております。まあホテルオークラで開催され政治家なども招待されていますから、それなりの内容で毎年開かれています。見かける知人の顔ぶれは…

独立開業弁理士の正月明けの過ごし方

さて新年あけての第1週がようやく終わった今日、皆様いかがお過ごしでしょうか。大体木曜あたりからもう疲れたなあという気分になっていたのではないでしょうか。私も例外ではなく、木曜にはすでにまったりした気分で過ごしておりました。 まあ零細自営業で…

構造不況業種としての特許事務所

現在特許事務所は景気が良いでしょうか?という問いに対して、大体帰ってくるのは、とりあえず今は忙しいという回答です。ただ、一昔ほどは忙しいという話は聞かなくなりました。 弁理士業務、特許事務所業務と一言で言っても、取扱業務によってその景気の度…

平成最後の正月、あけましておめでとうございます

皆さま、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 と言っても本音としては別にめでたくはないですよね。年が明けるということは、新たに暦の年の数字がカウントアップされてしまう時期です。特にいいおっさんおばさんばかりのこのブ…