弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

特許事務所とは

明日事務所サイトのリニューアルを行います

サイトデザインを変えるのは好きではないのですが、用いているシステムが変更になるので、それに合わせてデザイン変更ということになります。いわゆるレスポンシブデザインと言って、携帯・スマホでも崩れずに表示されるというのがポイントになるようです。…

特許事務所の1月と仕事始め

正月休みが終わり、新年が始まりました。毎年新年始まったと思いきや、成人の日の連休になるので、そこまで終わったところでようやく新年、という雰囲気になります。今年は特にそうです。1/4には知人と新年会をやったのですが、参加者8人のうち、7人が1/5始…

営業電話のかかってくるパターン

営業電話がかかってくると、いらっときますよね。これ見ている方は大半が勤務されていると思いますので、直接取るのではなく事務スタッフの人がとることが多いでしょうし、そこではじくケースが多いと思いますが、独立すると直接取って一方的な話が始まるの…

2017年の仕事納めと反省

年末というということですので、やはり今年を振り返るということが一般的に恒例となりますし、本ブログの1年前を見てもそんな記事でしたので、今年も振り返ってみたいと思います。 昨年の記事を見て営業手法の開拓を何とかする、なんてことを書いていました…

独立後の弁理士業務は楽勝と思われている風潮

特許事務所の独立開業についてどう思うかという点については、独立は難しいと思われているようです。その理由は、仕事を取ってくるのが難しいから。 ただ、取ってくるのは難しいけど、仕事そのものは楽勝と思われているような気がします。基本、隣の芝生です…

依頼人はなぜ値下げを要求するのか

特許事務所として大口のクライアントと取引しているとどうしても避けて通れないのが値下げ要求というものです。値下げ要求はけしからんという話が弁理士会上層部も含めて、いろんなところで出たりしているようですが、なぜクライアントは値下げ要求をするの…

弁理士・特許技術者が駆け出しの頃に教わるべき事項

特許明細書を書く上で、必要なことは多岐にわたるのですが、最初に何から習得すべきかということは、新人の時代が遠い昔になると、それが何であったか忘れてしまいます。ともかく、知財の職場では、特許事務所でも知財部でも、最初にいきなり案件を渡されてO…

若い世代にとって弁理士というのは目指す意味があるのか?

弁理士資格を目指す人が増えてほしいという人が言う言葉の裏には、大体「若い人が」という制限句がついています。人材不足というなら、別に若い人である必要ないんじゃないか、という気もします。優秀な人材を採用すればよいだけです。 大体若い人材を欲しが…

企業知財部から見て、特許事務所の担当者が優秀に見えない理由

遠い昔、企業の知的財産部に所属していたことがあるのですが、発注先の担当者にも良し悪しと言うものがありました。他を知らないからそんなものなのだろうと思っていましたが、優秀な人も中に入るので、どうして優秀でない人がいて、その人を担当させられる…

特許事務所の独立開業前の準備期間をどうするか

弁理士として独立開業する際に一番大事なのは集客ですが、実際のところ始めてみないとどれくらい集客できるかなんてわかりません。そこでまず営業活動から入るのですが、独立前にできる営業活動とできない営業活動があります。 例えば士業交流会に出るなんて…

当特許事務所の繁忙期と閑散期

一時期はこの手元の仕事を一体どうしようかと思っていたのが、ようやく目処がついてきたのを見ながら、業務量の波と言うのは当然のことながらあるのだなということを思っています。もうそろそろ独立して3年という頃ですから、シーズナリティも見えてきます…

新宿西口ステーキハウスそよかぜ2017年10月28日で閉店

多くの特許事務所の拠点であり、数多くの弁理士が働く西新宿。そこのあるパートナー弁理士から2週間前に連絡が入りました。重大なニュースが入ったと。以下はその全文です(原文ママ)。 (タイトル)そよかぜステーキxxです。ご存知かも知れませんが10月28…

事務所を引越しするか否かの検討

事務所の引っ越しについては、これまでもたびたび検討し、現状のこの場所で続けるのは何かと微妙であることは、前から思っていたことであるとともに、指摘されたこともあります。 だから直ちに引っ越しをします、というとそういう訳もいかず、色んなことを検…

労働基準監督署は、特許事務所には入らないのか?

今は働き方改革の時代。下記リンク先のように、監査法人には割と多く労基が入るような時代になり、いよいよ黙認できないようになってきているようで、現在大手の監査法人は、片っ端から取引関係を切り始めて来ているとのうわさが入ってきています。 監査法人…

米国特許権利化で代理人にぼったくられるのは自慢できる話ではない

外国特許出願の費用は、国内費用だけでなく、外国費用も掛かるのが外国案件の特殊な部分です。その中でも案外難易度が高いのがアメリカの代理人費用の部分です。 日本企業としては、米国で特許をぜひとも取得したいわけですが、弁理士というか、米国特許弁護…

独立開業弁理士の売り上げと業務量の、見通しと整理

仕事量は容易に調整できるのではと以前は思っていましたが、1人弁理士事務所の場合はやっぱり難しいなあと言うのを、まあ予測はしていましたが実感しています。 もう今年も終盤戦にかかると、今年の売り上げ見通しが見えてくるので、仕事がこれから多少減っ…

ブラック特許事務所へ行った知人

転職活動というのはあまり人に相談するということも多くはありません。自分だけで情報収集をして、自分の決断で全てを決めてしまうというのが一般的なプロセスでしょう。ですので、案外ネットで情報収集をして、転職先を決める、というのは珍しくありません…

こちらを下に見てくる取引先はお引き取り願う

さてお盆も終わり、そろそろ職場復帰の時期になってきました。別にお盆とか関係ないというとこもあると思いますが、大体アクセス数が休みの時期になると減りますし、お盆時期は明確に減少しますので、その点やっぱりみんなお盆は休むのだなと思っています。 …

弁理士・特許事務所では、案外所内結婚率が高いという仮説

特許事務所内で結婚する割合って結構多いよねと話したところ、「そんなことないのでは」と特許事務の女性から返事が来たのですが、その女性に「ではあなたの結婚相手は?」と聞いたところ、どうも相手の方は弁理士で、所内結婚だった模様でした。そんな感じ…

個人の方の発明をjplatpatで検索する場合の問題点

弊所では個人事業主の方の特許出願のご依頼が多いのですが、その多くの場合、そのままでは特許にならないのでは?と思われるケースが見られます。それをそのまま「それでは難しいのでは?」と突き返すと、「なんでですか!」という話になってしまいます。先…

採用関係をどうしようか問題

特許事務所で請ける仕事の量が増えるにつれて、いろんなものを絞り込むことになっていきます。最初は事務所を開設するとともに下請けの仕事も受けていましたが、仕事が増えるにつれて、下請け仕事は断るようになりました。それから事務仕事が溜まっていった…

特許事務所の夏休み

8月になりました。もう夏休みというものを意識する時期です。特許事務所の夏休みは、例えばお盆休みなどの時期を決めて一斉に休むところもありますが、基本的には、夏休み時期の間にそれぞればらばらに休むというとこが多いように思います。その一方で年配…

落ち目の特許事務所をいつ離れるか問題

業界の噂話を聞いていると、特許事務所の間にも優勝劣敗の話が聞こえてきます。かつては経営状態がよく、勤め先としても魅力があり、そのため人気があったような特許事務所だったり、そうではなくても細々とそれなりになんとなくやってきたような特許事務所…

弁理士のコンサルティングというのはほとんど稼ぎにならない

最近何とかキャラバンだとか、弁理士もコンサルティングを何たら、って話がありますが、弊所のようなところにもコンサルの依頼は入ったりもします。 やってみて思ったのが、弁理士会はどうやらコンサルを新たな収益源か何かだと思っているようなのですが、少…

弁理士はどういうときに独立しようと思うのか

独立のきっかけってのはもちろん人それぞれではあるのですが、大体自分の知る限りでは、という流れはあります。独立が向いているから独立するわけではないのですよね。最初から独立志向で、ってのも多いようで案外多くはありません。 どうして独立しようと思…

若者の知財離れ

弁理士試験の受験生が減り、特許事務所への若い人の応募が減っています。こういうのが若者のなんとか離れとして取り上げられていますが、知財業界についても例外ではなさそうです。 まあこの辺の話は別に昨日今日始まったことでもなんでもなくて、知財業界を…

特許事務所としての創業期が終わる

特許事務所の経営というものを通常の会社と同じとして並べるのも多少の違和感はあるのですが、それでも勤めていた頃とはやはり違うものがあります。仕事を取ってこないと売り上げが成立せず、収入どころか経費支出でマイナスというところから始まりますので…

専門家の専門性とは、クライアントによって定義される

我々弁理士はいわゆる一つの専門家としてご依頼をいただき、売上を立てている訳ですが、果たして本当に自分たちは専門家として専門性を発揮できているのか?という疑問が出る局面があります。 一番多いのは、例えばお客様が大手企業で知財部があり、向こうの…

小さい特許事務所でどう求人・採用を考えていくか

一時は仕事が細ったりすると、もうこのままやっていけるのか、と不安になったりするのですが、しばらくすると唐突に受任業務量が増えてきたりします。あんまり多忙になるのも、ってのもあるので、誰か一緒に働いてくれる人がいると良いな、ということを思っ…

特許事務所の転職先は年寄りが多いところが比較的無難

転職を考えるとき、一般論的には若い人が多すぎる職場は避けた方がよいです。これは特許事務所に限った話ではありません。若い人が多いということは、人がそれだけやめているということです。そして、人生設計の中心に据える職場として、非常に不安が残る環…