弁理士うめざわブログ

特許事務所の弁理士による、特許事務所業界ブログ

弁理士とは

文系の人にとっての商標任期付審査官経由の弁理士取得

特許の任期付き審査官については、特に特許事務所勤務の人たちにとってかなり情報が浸透したのではないかと思います。年収的には国家公務員の待遇に沿っており、一番のポイントは、審査官7年で弁理士資格が得られ、5年で著作不競法以外全免除になる点です。…

月刊「パテント」紙提供に代えて電子書籍化

月刊「パテント」と言えば弁理士登録すれば毎月送られてくる例の雑誌です。最初の頃は何となく読んでいたものの、そのうち興味あるものだけになり、そのうちに、となり、段々処理に困ってきている人も多いのではないかと思われます。 また、弁理士会電子フォ…

仕上がった弁理士

仕上がった弁理士。もう一丁上がりになって、あまりあくせくしないでよい状態。なりたいですねえ。まだまだ当方は貧乏暇なしでして、一丁上がりには程遠いです。さて弁理士がこの仕上がった状態になるとはどういうことでしょうか。 やっぱりある程度仕事の依…

弁理士はどんな時に独立しようと思うのか

まず自分の場合なんですが、最初に独立したいと思ったのは、スクウェアで働いていた時ですね。もう20年以上前の話です。 取引先の個人弁理士事務所の先生と親しくなり、話を聞いていくうちに、将来弁理士資格を取って独立するのってよいなあとそんなことを思…

弁理士、特許技術者、士業はうつでも務まるのか

友人が「うつでも起業で生きていく」という本を出版したのですが、(下記、アフィはやってません) www.kawade.co.jpこれを受けて、じゃあ弁理士業務ってうつでもできるの?という考察をしてみました。 そもそもうつだと何ができないかというと、どうやら、…

一人法人の可能化と弁理士法人への名称変更

一人法人が可能になることについてはだいぶ前から話題になっていましたが、これとともに特許業務法人を弁理士法人として登記しなければならない旨の、弁理士法改正が5/21に公布されています。まだ公布段階で施行はまだですが、1年以内に施行になります。 一…

10年後20年後の弁理士業は厳しいのではないか

現在の弁理士業界については景気がいいのか悪いのか、人と会うことがめっきり減っているのでいまいちわからないものの、とりあえず食えているような感じは受けるのですが、これからはどうなってくのかなということを考えてみました。10年後、20年後というス…

弁理士なら押さえておくべき藤原麻里菜「無駄づくり」と「考える術」

今日はちょっとした紹介なのですが、藤原麻里菜という女性芸人がいて、主にyoutubeで有名になってるようなのです。まあ芸人の面白さとか好き嫌いについては人によりもちろん好みはあると思うのですが、特許分野、弁理士分野と相性が良いなということを思った…

アフターコロナは再び下積みの時代に戻り、士業人気は戻る

終身雇用制の時代が本格的に終わりつつあり、そんな中、若い世代にとって目指すべき道はどこか、というのは昔に比べて混沌としています。私の世代から考えると目まぐるしく変わっていますが、それはおそらく自分の上から見たときの自分の世代の変化の度合い…

弁理士資格は多くの人にとって名称独占資格になりつつある

弁理士資格の位置づけって何だろうと思ったとき、他の隣接資格から考えてみるという視点があります。弁理士はいわゆる業務独占資格で8士業の1つになります。 ならこの資格の中で近い業務があるのではないかと思ったとき、一見すると司法書士が近い感じがあ…

おじさん弁理士、若手弁理士の境界線

私はおっさんと呼ばれる年齢になって久しいのですが、弁理士業界全般は非常に平均年齢が高く、40代でも特段年齢は高い方ではありません。The中堅という感じでございます。 ではいつ頃から人はおっさんであり、中堅になるのか、ということですが、あまり部下…

弁理士試験に合格して人生が変わる人と変わらない人

弁理士試験に受かることでなにかいいことがあるのか?については色んな議論があるのですが、これははっきり言ってその人の立場によります。まず最初に弁理士試験に受かってもそんなに人生が変わらない人の例として、 1.大手企業知財部を有し、資格を重視し…

知財業界未経験者と弁理士等のZOOM交流会の案内

弁理士試験受験生と、現在活躍している弁理士の座談会的なZOOM飲みってニーズあるのかな。 — 梅澤@西新宿の弁理士 (@UmezawaBenrishi) 2020年5月26日 こういうツイートをしたところ、どうやら業界未経験者にはここは魔界のように見えるようであったので、飲…

弁理士の専門は果たしてブランディングになるのか

弁理士というのは専門家ですので、そこからさらに専門特化していくことは一般的には良しとされていますし、弁理士ですと紹介して相手が理解しているときには、専門は?という話になることが多いです。 その一方で、小さな特許事務所だったり、あるいは独立開…

弁理士とインフルエンサー

SNSの普及により、インフルエンサーという用語もすっかり普及しました。そんな中、弁理士にとってインフルエンサーになる意味というのはあるのか、という問題があるのですが、結論をいうと、独立開業するなどして、集客の必要性がある立場の人間は、インフル…

ZOOM・オンライン会議と弁理士と特許事務所

新型コロナウイルスの影響で、飲み会やら対面でのミーティングが非常に困難になってきました。そんな中で、ZOOMをはじめとしたオンライン会議ツールが脚光を浴びるようになってきており、ここ最近になって急速に普及しました。 ZOOMはアカウントを作らないと…

特許事務所の数は5024、弁理士数は11488人(2019年末時点)

日本弁理士会が公表しているデータに特許事務所の数と弁理士数があり、そこによると、特許事務所の数は5024、弁理士数は11488人(2019年末時点)となっております。 https://www.jpaa.or.jp/about-us/members/https://www.jpaa.or.jp/cms/wp-content/uploads…

知財のキャリアパスって本当に難しい

この年になって、弁理士の仕事をやはり選択していたとしても、どんなキャリアパスをとるのが自分にとって一番良かったか、と言うのは今振り返っても本当によく分かりません。ないものねだりばかりしてしまいますが、それが結局良かったかも、後にならないと…

BENRI-C/古坂大魔王と大原優乃出演の日本弁理士会MV

www.youtube.com 日本弁理士会の広報活動の一環だと思われますが、弁理士の認知度を上げようというMVが公開されました。 内容についてはいろんな意見があり、意見は分かれると思います。良いか悪いかで言えば単純に2つに分かれますが、根本の意見の部分で見…

弁理士・特許事務所の検索順位とSEOについて

インターネットの情報発信をする場合、ホームページを作成するほか、ブログやSNSなど、色んな媒体があります。SNSは別にして、どれだけアクセス数があるか、検索順位はどの辺か、ということがまず気になると思います。 確かに全くインデックスされていないと…

弁理士の独立5年目について雑感

弁理士の独立については、これまでも色々書いてきたのですが、時代によってもいろいろ変わりますし、自分の経験した内容によって言うこともその時々で変わってきますよね。前に書いたことと同じだったり変わってきたりする面もあるのですが、まあそもそも自…

弁理士ブログは3年続ければ何らかの反応が出るようになってくる

ブログというプラットフォームができてから、弁理士ブログはたくさん出てきて、そして消えていったものが多いのですが、消えていく理由というのは、本人のモチベーション、書きたいものがなくなる、というのと、なかなか反応が出てこなくてやめてしまうとい…

弁理士にとって華やかさは必要かについての見解の1つ

文章というのは書けば書くほどそれなりに誤解も深まっていく部分があり、やはり精査して書かなければ行けないのですが、特にそれ自体お金をいただいている訳でもないただのブログについてはそこが疎かになってしまう部分があり、やっぱりここは補足した方が…

知財を盛り上げたいとか弁理士の知名度を上げたいという人の気持ちが分からない

弁理士界隈で、例えば委員会のような会務周りであったり、それ以外でも無党派的な立ち位置でも割と共通する傾向として、知財を盛り上げたいとか、弁理士の知名度を上げたいという方が結構な割合でいることが散見されます。 自分はそういう価値観を持っていな…

ブラック特許事務所の明細書チェックと、特許事務所の泳ぎ方

特許明細書の書き方については、スタイルは定型であるように見えて、案外人によって相違点があり、それぞれこだわりがあったりします。実際のところ、人によって書き方が違う部分というのは、逆にいえばどう書いても同じなのではという気もします。なので一…

特許事務所の独立後5年目というのも困難さがある

独立してから5年目にもなると世間の人は軌道に乗ったねとか、うまいことやってるなあとかそういう感想をもたれることが多くなるのですが、実際のところ、独立当初になんとなくこれでやってみるか、と思っていたことのほころびがいくつも出てくる時期であり、…

弁理士会元副会長脱税容疑で告発

www3.nhk.or.jp 日本弁理士会の副会長を務めた東京の弁理士が、海外のペーパーカンパニーに架空の翻訳業務を発注する手口で1億5000万円あまりの所得を隠したとして、東京国税局から脱税の疑いで告発されました。告発されたのは、東京・新宿区で「はづき…

専門外の人が弁理士などの専門家に依頼をするときのハードル

弁理士として業務をやっていると、依頼人の方は気軽に連絡してくれればいいのにとか、相談には乗りますという方は結構いるのですが、一方で依頼人側にとってみると、実際のところハードルは高いようです。そのハードルの高さを解消するために、親しみやすさ…

弁理士の訃報とかを見て思うこと

弁理士会の電子フォーラムやMLには頻繁に訃報が流れてきます。多くの場合は年配の方だったり、その関係者だったりで、まあ年を取ればいずれ亡くなるだろうなあということで、もちろん関係者であれば悲しかったりするのでしょうが、良く知らない方が年を取っ…

弁理士資格は人気がなくなればなくなるほど価値が上がる

弁理士資格は、その存在を知り突破のために懸命に頑張っている人や、業務上存在を知りその必然性を知るに至った人にとっては価値が非常に高く見えますが、多くの人にとっては微妙です。 弁理士にとって、この弁理士資格はあまり価値があるように見えません。…